全く新しいブランド名、車種名で発表される、いわゆる「新車」のことを指します。ここ数年の国内メーカーは、海外ブランドの輸入車に対抗すべく高級車の開発(主にセダン)、環境問題に配慮したエコカーと呼ばれる車種の開発、そして燃費の良い経済的な小型車の開発に力を入れているメーカーが多いようです。ひところブームとなったRV車の開発は、一時期に比べるとだいぶ落ち着いてきたといえるでしょう。

また、最近では新型車の開発において、共通のプラットフォーム(車体)を元に、いくつかの新型車を開発する流れが主流になりつつあるようです。このプラットフォームの共通化は、メーカーが単独で開発するのではなく、世界的に各メーカーが提携し、共同で開発を行うケースが増えています。愛車のプラットフォームを調べてみたら、実は海外メーカーのあの車種と同じプラットフォームだった、なんていう発見もできるでしょう。これには大きく2つの側面があります。

第一に、開発費用のコスト削減です。一般的に、新型車はプラットフォームの開発からスタートしていきます。1つの新型車を開発するために、その車種専用のプラットフォームから開発したのでは、莫大なコストがかかりすぎてしまいます。また、生産ラインを立ち上げる際にも、その車種専用の生産ラインが必要になってしまい、またまた莫大なコストが発生してしまうことになります。ご存知の通り、世界的に自動車メーカー間の競争は益々激化しています。

仮に一つの部品の製造コストを1円削るだけでも、最終的には大幅なコスト削減につながります。かなりの開発コストが発生するプラットフォームを共通にしておけば、いちいち開発する費用がかからないことになり、極端な話、生産ラインも一つで済んでしまうわけです。今後もこの流れはますます加速し、世界的に提携・再編が進んでいる自動車業界の一つのポイントとなってくるでしょう。

第二に、開発サイクルの短縮化です。一見緩やかに見える自動車業界といえども、市場のニーズの変化はとても激しく、そのニーズの変化に応じて多種多様な車種を、タイミングよく発表しないことには、販売機会の損失を招いてしまします。仮にプラットフォームが完成していれば、全く同じとは言いませんが、次々に様々な車種を効率よく市場に投入することが可能になります。つまり大幅に開発サイクルを短縮することが可能になります。今後もプラットフォームの共通化を手始めに、それ以外の部分でも共通化が進んでくるでしょう。

ちなみに、プラットフォームを共通化するという概念が生まれたのは日本の自動車メーカーではなく、アメリカのビッグ3(ゼネラルモーターズ、フォードモーターズ、クライスラー※現ダイムラークライスラー)でした。第二次オイルショック後にスタートし、当時低迷していたビッグ3の復活の大きな足がかりとなりました。
今後はタイプ別により細分化されたプラットフォームの統一だけでなく、エンジンなどの大型基幹部品なども共通化していく流れがあるようです。